今月のおすすめ
ふわふわ、しっとり。「芍薬」
きゅっと閉じたつぼみからは想像もできないほど、大きな花を咲かせる芍薬。
春から初夏にかけて出荷され、ヨーロッパでは Rose of May(5月のバラ)と呼ばれ愛されているそう。この時期だけの、儚く美しい姿を楽しみませんか?
芍薬の魅力はなんといっても、ふわふわの大きな花。存在感たっぷりで、お部屋の印象をがらりと変えてくれます。一方で、つぼみのまま咲かないことも多く、咲かせるのが難しい花でもあります。咲いた!と思った数日後には、突然バサッと花びらが落ちるのも特徴。
花を咲かせることにたくさんのエネルギーを使ったのかな...と突然の別れに寂しさを感じつつ「またあの姿を見たい!」と、気付いたらハマってしまう人も多いはず。
芍薬を上手に開花させるには、いくつかコツがあります。
1. 蜜を拭き取る
つぼみについた蜜を濡らしたキッチンペーパーなどでやさしく拭き取ってあげます。無理に擦ると、花弁を傷つけてしまうのでそっと撫でるように。
2. やさしくマッサージ
つぼみを指の腹でやさしくほぐすようにマッサージ。強く押しすぎないように注意してください。
3. 萼を少しむく
つぼみが固く閉じている場合は、外側の萼(がく)の部分を少しむいてあげると開花のお手伝いができます。
4. 水の量はたっぷりと!
芍薬は深水で活けるのが◎首が曲がって元気のない時は、茎がまっすぐになるよう紙で巻き、たっぷりの水に浸けて様子を見てみて。
ピンク色のふわふわ八重咲き、レモン色の珍しい芍薬、マーブルカラーの芍薬など、これからさまざまな品種が出てくるのでお楽しみに!