千年のバラを、おいしく楽しむ。「食香バラ」で作ったシロップ

こんにちは。フローリストの柳本です。

FLOWERで一年中大人気なのがバラ。一輪飾るだけでも心が華やぐファンの多い花のひとつですが、なんと食べられる「食香バラ」というものも存在するのです。

先日群馬県の中之条町を訪れた際に、食香バラで作られたとってもおいしいシロップに出会いました!ここでは地域おこしのプロジェクトとして「食香バラを食べる文化を作ろう」という取り組みも。今回は中之条の登坂園芸さんで栽培されている食香バラと、ローズシロップの魅力をご紹介。

「食香バラ」とは?

食香バラとは、「食べること」を主な目的として改良されたバラのこと。香りがよく、花弁にワックス分が少ないため後味に苦味がないという特徴があります。市販の「食べられるバラ」として出回っているバラはもともとは観賞用のバラで、食香バラとは品種が異なります。

食香バラの歴史はなんと遡ること約1,300年前の唐時代!中国の山東省平陰県が原産地です。ここでは当時から食香バラの栽培が続いており、平陰県のバラの村「玫瑰鎮(めいくいちん)」に自生する品種が改良されたもの。中国では古くから食香バラを暮らしに取り入れる習慣があり、唐時代に宮廷での沐浴に使用していたという記録もあるそうです。

数ある食香バラの中でも、平陰県の食香バラは2012年に薬食同源の中国医学理論に基づく新資源食品として中国政府から認定を受けている唯一のバラ。そんな由緒ある特別な平陰バラが日本へ輸入されるようになったのは2016年のこと。日本での食香バラの栽培の歴史はまだ8年ほどと浅いのです。

食香バラで作ったシロップ

今回ご紹介する群馬県中之条町の登坂園芸さんは、国内で唯一の食香バラの苗の生産者。標高570mの冷涼な場所で四季折々の美しい鉢花を栽培しており、2022年にオランダで開催された国際的な園芸博覧会「フロリアード」での受賞歴も。中之条町では数年前から食べられる食香バラを地元の特産品として広めるプロジェクトが展開されています。

そして生み出されたのがこのローズシロップ😍素材は中之条町で育った食香バラと、北海道産のビートグラニュー糖と愛媛県産のレモン果汁のみ。シンプルゆえにバラの香りを存分に堪能できます🌹手にすっぽりと収まるサイズ感もかわいらしい。封を開けた瞬間、ふわっと甘いバラの香りが漂い、とても癒されます。

ローズシロップの炭酸水割りを試飲させていただきました。浮かんでいるのは食香バラのエディブルドライフラワー。やさしい甘さと爽快感のある香りと、シュワシュワのソーダは相性抜群。すっきりとした飲み心地で暑い夏にぴったりのドリンクです!

これまで体験したバラのデザートとは異なる風味に感動しました。ぜひFLOWERのバラ好きのみなさまにもこの感動をお届けしたい...!と思い、今回バラのシロップを仕入れることに決定🙌

バラのブーケとセットでお届け

今回は食香バラのシロップと、群馬県で栽培されたダマスクモダンの香りを持つバラ「アンソルスラン」8本をセットにしてお届け(⚠️付属のバラは観賞用です)。

ここでひとつ専門的なお話を。食香バラの香気成分は「β-シトロネール」「ゲラニオール」「2-フェニルエタノール」が主要成分となっていて、「β-シトロネール」の成分が特に多いことから甘い香りが強いのだそう。次に多い成分の「ゲラニオール」は体臭や口臭の抑制、肌のターンオーバーを促進するといううれしい効果が。

飲んで香りに癒され、心も体もキレイになれる食香バラで作ったローズシロップ。ぜひ手に取ってみて😉

送料込み2,200円〜 季節のブーケ、グリーンを販売中