紫陽花のお手入れ方法
フレッシュな色やニュアンスカラーなどさまざまなカラーが楽しめる紫陽花。
切花にすると水下がりが心配ですよね。そこで今回は紫陽花のお手入れ方法をフローリストが徹底解説!
基本の水揚げ
葉を取り除く
紫陽花の葉には傷や穴が開いている場合もあります。ガクの部分(花びらのように見える部分は実はガクです)になるべく水を届けるために葉はなるべく取り除いてすっきりさせましょう。
紙やセロファンで巻く
元気がないと思ったら花全体をしっかり巻いてから水揚げするのがおすすめ。紫陽花は湿気を好むので付属のセロファンでも大丈夫。
ワタを取るのがポイント
茎先を十字または斜めにカットしてから、中の白いワタを出してあげると水の吸い上げがよくなります。
細い茎の場合は爪楊枝や竹串を使うと取り出しやすいです。
水揚げはたっぷりの水で
茎をカットした紫陽花を深めの水(高さのある容器の8割くらいの水が目安)に浸けて2〜4時間ほど待つと水揚げ完了です。深水にすることにより、水圧で水を吸い上げることができます。
元気がない時のレスキュー方法🚑
紫陽花がくたっとしてしまった時に使えるレスキュー方法が2種類あります。
ガク全体を水に浸けてみて
ボウルなどにたっぷり水をためて、紫陽花を逆さまにして沈めるだけ。とっても簡単にできちゃいます。
そんなことしていいの?と思うかもしれませんが、紫陽花は大丈夫。花のように見える部分は実はガク。紫陽花はガクや葉から水を吸う特性があるので、水に浸けて3〜4時間ほど待つと水分を吸収してしゃっきり元気になるはず。
ちょっと驚くようなビジュアルですが、紫陽花には適した方法のひとつです。
※ドライになりかけている紫陽花には効果がありません。
動画で詳しく見てみる👀
即効性なら、「湯揚げ」がおすすめ
湯揚げは紫陽花にも有効です。茎を斜めにカットした後、熱湯に茎先を2cmほど、10秒間つけます。すぐにたっぷりの水に移してそのまま2〜4時間ほど浸けておきましょう。
熱湯に浸けることで茎に入り込んでしまった空気が抜け、水を吸い上げやすくなります。
気を付けるポイント
・湯気から守るために花の部分は必ず紙で巻いて保護しましょう
・熱湯に浸かった部分は変色するので水揚げが完了したらカットします
日々のお手入れ方法
普段の水の量は?
紫陽花は水が大好き。普段の水の量もたっぷり多めにしてあげて。花器の5〜8割ほどが目安です。
切花専用の栄養剤を使うと水が濁りづらく、長持ちする効果があるのでおすすめです。
霧吹きをたっぷりと!
ガクからも水分を吸水するので、毎日霧吹きをしてあげましょう。全体がびっしょり濡れるくらいかけてOK。FLOWERで販売しているフラワーベール(切花鮮度保持剤)も効果的です。
ドライフラワーに向いている紫陽花
アンティークアジサイ(秋色アジサイ)は気温の変化などで色がグリーンやくすみカラーに変化した紫陽花のこと。このタイプは比較的ガクがしっかりしてるため、ドライフラワーに向いています。
紫陽花を乾燥させるのにおすすめの方法は、浅めの水に活けてそのままゆっくり乾燥させる「ウォーターインドライ法」。いつのまにかドライフラワーができちゃうお手軽さ。ぜひお試しを。
初夏のみずみずしい紫陽花はもちろん、秋が近づくにつれて出回るアンティーク紫陽花など、意外と長い期間楽しめるのもこの花の魅力。FLOWERでも季節に合わせた紫陽花をたくさん販売していますのでぜひチェックしてみて😉