クロユリの花言葉は?詳しく知って花言葉に想いを馳せよう!
妖艶な美しさで人々を魅了するクロユリのお花。
そんなクロユリにはどのような花言葉が込められているのでしょうか?
この記事では、クロユリの花言葉や、花言葉にまつわるストーリーをご紹介していきます。
クロユリの花言葉を知れば、もっとクロユリの魅力に気づくことができますよ!
クロユリの花言葉は?
クロユリの花言葉は、「愛」「恋」、「呪い」「復讐」です。
ポジティブな意味と、強烈でダークな意味合いを両方持ち合わせているのは少し驚きですよね!
花言葉の二面性は、クロユリの神秘的でかわいらしさと不気味さをどちらも感じさせる妖艶な見た目にマッチしています。
クロユリの独特の花言葉は、ギフトに用いるには、誤解を与えないような工夫が必要そうです。
クロユリはどんな花?
1.クロユリの特徴は?
クロユリは、ユリ科バイモ属に属する多年草植物で、北海道や本州の高山地帯に自生しています。
クロユリのお花は、暗い色の花びらと、その内側に見られる鮮やかな黄色い雄しべが特徴的です。
名前はクロユリとなっていますが、花の色は完全な黒ではなく、深い褐色で、英語圏では「チョコレートリリー」とも呼ばれます。
2.クロユリの開花時期は?
クロユリの開花時期は、6月から8月にかけてです。
高山の雪解けが進むにしたがって見えてきた地面から芽吹いて、クロユリは美しいお花を見せてくれます。
園芸用にも出回っていることがあるので、お庭や花壇でも、クロユリの妖艶なお花を楽しむことができますよ!
3.クロユリの育て方は?
クロユリの美しいお花はぜひ、お庭でも楽しみたいですよね。
クロユリを育てる際は、水はけの良い軽い土を選びます。
敷石や用土に軽石を混ぜたりして排水性を高めると、より良い環境になります。
また、クロユリは耐寒性がありますが、高温多湿は苦手です。
春に芽が出始めたら日当たりの良い場所に、夏の休眠期には高温を避けるため日陰の涼しい場所に移動させましょう。
クロユリは匂いが独特
クロユリは、強い香りを放つことも特徴のひとつです。
虫媒花のクロユリは、虫に花粉を運んでもらって繁殖します。
一般的に、虫は花の色で花を認識しますが、クロユリのように黒色の花は強い香りで虫を惹きつけます。
このクロユリの香りが、人にとっては少し強烈で、独特な匂いだと言われています。
クロユリの花言葉にまつわるストーリー
クロユリには「愛」や「恋」などのポジティブな花言葉や「呪い」や「復讐」の花言葉と両極端の花言葉があります。
ここでは、そんな花言葉にまつわるストーリーをご紹介していきます!
1.クロユリとアイヌ
クロユリの花言葉である「愛」と「恋」には、アイヌ民族の伝説に由来しています。
アイヌ文化では、密かに愛する人の側にクロユリを置くことができれば、その愛が成就するとされていました。
素敵な花言葉にぴったりな由来ですよね!
2.クロユリと戦国時代
クロユリに、「呪い」や「復讐」の花言葉があるのは、戦国時代に起こった悲劇的な物語に由来します。
戦国時代に富山県を治めていた「佐々成政」は側室「早百合」との間に子を授かりました。
しかし、「早百合の子が佐々成政の子ではない」という噂によって成政が早百合を疑い、彼女を殺害してしまうという衝撃的な結末に至ります。
早百合は最期のとき、「立山にクロユリの花が咲いたら、佐々家は滅びる」と呪いました。
この物語から、クロユリには「呪い」と「復讐」の花言葉がついたとされています。
クロユリはどこで見ることができる?
クロユリは高山植物で、見ることのできる場所が限られています。
ここでは、そんなクロユリの自生地をご紹介していきます。
クロユリの自生地1.立山(富山県)
立山では、6月から7月にかけて、美しいクロユリが見頃を迎えます。
この地域は、クロユリの「呪い」の花言葉の由来となった、佐々成政の黒百合伝説の言い伝えが残る場所。
室堂平の遊歩道を歩けば、神秘的なクロユリを間近で見ることができますよ!
クロユリの自生地2.月山(山形県)
月山も、クロユリを見るのに絶好の場所の一つです。
超豪雪地帯の月山の雪が溶け、山開きの6月下旬から7月上旬にかけてが見頃です。
月山神社の近くの頂上付近や、西側の草原で、特に多くのクロユリが見られます。
他の高山植物と共に形成される美しいお花の絨毯をぜひ、見に行ってみてはいかがでしょう!
クロユリの奥深い花言葉の魅力に触れてみよう!
クロユリは、妖艶な見た目とポジティブな花言葉、ネガティブな花言葉を両方持つことが特徴的でした。
また、そんな花言葉にまつわるストーリーも感慨深いものでしたよね!
クロユリのお花を楽しむ際には、花言葉にも触れることで、お花の美しさだけでなく、背景にある物語や感情にも思いを馳せることができます。
この機会に、ぜひ、クロユリの花言葉の魅力に触れてみましょう!