やさしく香るライラックのお世話方法をご紹介
春から初夏にかけ小さな花をたくさん咲かせるライラック。その華やかさは世界中の人々に愛されています。
香水の原料となる香りやハート形の葉も魅力的。代表的なライラックの紫色は色の名前のひとつになるほど親しまれています。
切花の状態だと香りや開花にたくさんのエネルギーを使ってしまうため比較的短命ですが、この時期だけの特別な花です。お手入れのコツを知って、なるべく長く楽しみましょう!
ライラックの基本情報
ここではライラックの開花時期や原産地、花の色などの基本情報をご紹介します。
開花時期・原産地
ライラックは4〜5月に開花します。和名はムラサキハシドイです。
ヨーロッパ原産で、フランス語からリラ(Lilas)ともいわれます。小花が房状に集まって咲き、満開時はとても華やかです。
花の色はホワイト、ヴァイオレット、ブルー、ライラック、ピンク、マジェンダ、パープルの7色と多彩です。
四大フローラルにも選ばれている香りの良さ
ライラックの花は甘い香りが魅力的で香料の原料にもなっています。その香りは香料の世界で、バラ、ジャスミン、スズランと並んで四大フローラルとも呼ばれています。
また、ライラックの香りはリラックス効果や、新陳代謝を高めたりする効果があるそう。お部屋に飾って癒されてみるのもおすすめです。
ライラックのお世話方法と水揚げのコツ
かわいいライラックの花をお家で飾りたい!そんなあなたに切り花のライラックをなるべく長く楽しむための4つのコツをご紹介します。
①余分な葉を取ろう
葉が多いと花に水分が届かないので、全体の半分より下の葉はしっかり取ってスッキリさせましょう。
②花が上を向くように紙を巻く
ライラックは、しなやかで俯きやすい特性があります。花がまっすぐになるように紙や新聞紙などできゅっと巻いてみてください。水が届きやすくシャキッとなります。
③枝は斜めにカットする
枝物は水につかる断面が多い方が水をたっぷり吸えます。斜めにカットしてから断面を半分、または十字に割りましょう。
中の白い綿を削り取るとより水が上がりやすいです。枝は硬いのでハサミの取り扱いには十分にご注意を。
④深水でしっかりと水揚げする
水揚げを行う際は、高さのある容器の8割くらいにたっぷりと水を張って、深めの水で2〜4時間ほど待つと水揚げ完了です。
深水にすることにより、水圧で水を吸い上げることができます。蒸れの原因になるので紙が水に濡れないようにご注意ください。
日々のお手入れ方法
ライラックの飾る場所や水替えの頻度などをご紹介します。
水の量は深めがおすすめ
ライラックは水が大好き!花器全体の5〜8割ほどを目安に水を入れてみて。
切花専用の栄養剤を使うと水が濁りづらく、開花を助けてくれる効果があるのでおすすめです。
水替えの頻度は1日1回が目安
枝物は水が濁りやすいので、暖かい場所では1日に1回変えるのがおすすめです。
気温が低い場所や切花の栄養剤を使用している場合は、1〜3日に1回で大丈夫。
水換えの際に、枝を斜めにカットしてから縦に割ると切り口がフレッシュな状態になり、水を吸いやすくなります。
ライラックを飾る場所は?
直射日光やエアコンの風が直接当たる場所は避けましょう。なるべく涼しい場所に飾ると長く楽しめます。
鉢物のライラックの育て方
鉢物のライラックをお家で育ててみたいという方も多いはず。水やりや剪定方法など、ポイントが4つあります。しっかり抑えましょう。
①お水は表面の土が乾いたらたっぷりと与える
ライラックは多湿が苦手です。地植えの場合はほとんどお水を与えなくても成長してくれます。
鉢植えの場合は、表面の土が乾いたら底から水が出でくる位にたっぷりと与えましょう。
②花が咲き終わったら剪定作業をしよう
ライラックは、4月〜5月にお花の見頃を迎えます。花が咲き終わったら早めに花がらを摘んで、混み合っている枝を間引いてあげて。
翌年の花芽を7〜8月につけるので、6月ごろまでに終わらせるのが良いでしょう。
③夏越し方法
日向を好むライラックですが、夏の暑さは苦手です。地植えの場合は、西日の当たらない涼しい場所を選びましょう。 暖かい地域にお住まいなら、夏は涼しい場所に移動できる鉢植えがおすすめです。
④冬越し方法
雪が積もる地域のライラックは、冬越しのために「雪囲い(ゆきがこい)」をする必要があります。
寒さに強いとはいえ、枝は弱く雪の重みに耐えられません。縄や竹、木材を使って周りを囲い、雪の重みから守りましょう。
ライラックの花を存分に楽しもう!
FLOWERでは国産ライラックの切花を主に取り扱っています。輸入に比べて品質が高く、香りも豊かなのが特徴です(香りの強さには個体差があります)。
国産のライラックが手に入るのは4月〜5月の間の1ヶ月と短いのでお見逃しなく!